第1課

【1】日本の国土と気候にほん の こくど と きこう

日本はユーラシア大陸の東にあり、本州(ほんしゅう)・北海道(ほっかいどう)・四国(しこく)・九州(きゅうしゅう)の四大島と約7000の島々で形成されている。日本列島は北東から南北に約3000kmと弓なりになっており、海岸線の長さは3万km以上でアメリカ合衆国より長い。国土面積は約38万kuある。

日本は、地球上では北半球の中程に位置し、四季(しき)の変化があり温帯(おんたい)に属する。日本列島は南北に細長いため、北海道は冷帯(れいたい)、南西諸島は亜熱帯(あねったい)に属する。日本では季節風1の影響で夏は太平洋側に、冬は日本海側に降水量(こうすいりょう)2が多くなる。初夏には北海道以外の各地が梅雨(つゆ)3に入る。夏の終わりから秋にかけては赤道付近の熱帯低気圧(ねったいていきあつ)が発達しながら日本に近づき台風(たいふう)となり、その影響の暴風雨(ぼうふうう)で被害が出ることもある。

北海道(ほっかいどう)の気候:梅雨の影響を受けず、降水量は少ない。冬は4ヶ月ぐらい平均気温が零下になる。
太平洋(たいへいよう)側の気候:夏の南東の季節風の影響で、夏の降水量が多くなる。
日本海(にほんかい)側の気候:冬の北西の季節風の影響で冬の降水量が多くなる。特に北陸(ほくりく)地方は雪が多く豪雪地帯(ごうせつちたい)といわれる。
中央高地(ちゅうおうこうち)(内陸性)の気候:周囲を山で囲まれているため、1年を通じて降水量は少ない。
瀬戸内海(せとないかい)の気候:夏は四国(しこう)山地、冬は中国山地に季節風がさえぎられ降水量は少ない。このためため池4などの用水の工夫を昔から行ってきた。冬も温和。
南日本(みなみにほん)の気候:那覇市(なはし)(沖縄県)など1月の平均気温が15度をこえる。台風の通り道にあたり、夏の降水量が多い。
日本の気候区分

[問1] 次の記述で、間違っているものはどれですか。
(1)日本の太平洋側の天気は、夏に多雨、冬に乾燥する。特に6〜10月には
  梅雨や台風の影響が大きい。 
(2)日本の「冬型」の気圧配置とは、東高西低(東は高気圧で、西は低気圧)
  のことである。
(3)日本海側は、6〜10月には梅雨や台風の影響が大きく雨が多い。冬も北西の
  季節風が吹く為、それにより雪や雨で降水量が高い。よって、冬も日本海側は
  多雨である。
(4)夏に南東季節風といって、小笠原気団から南東の風が吹く。そのため、
  安定した高温多湿の夏になる。

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