1945年,国際連合(United Nations)が発足した。国際連合は,日本では「国連」とも呼ばれている。国連は,第二次世界大戦後の世界平和を維持するために生まれた国際平和機構であり,本部はニューヨークにある。国連の前身は国際連盟(League of Nations)である。国際連盟のときの失敗をもとに,安全保障理事会の権限を特に強化して国際連合の運営が始まった。
国際連合の中心的機関は,「国連総会」である。国連総会は 全加盟国(=193か国:2011年)1によって構成され,各国が一票の投票権を持ち,多数決制である。国際的な問題を審議し,勧告する権限は持つが,執行する権限はない。この「国連総会」よりも大きな権限を持つものが,「安全保障理事会」である。安全保障理事会は,国際平和と安全の維持,国際紛争の解決のための外交的・軍事的・経済的制裁の権限を持っていて,国連で最も大きな権限を持つ主要機関である。
安全保障理事会は,5つの常任理事国と10の非常任理事国で構成されている。常任理事国は,米・英・仏・露・中の5か国が担当し,固定制であり,任期は無期限である。一方,非常任理事国は総会の選挙によって選ばれ,交代制である。安全保障理事会での議案が成立するためには,5つの常任理事国を含む9つ以上の理事国の賛成が必要である。しかし,5常任理事国のうち,1国でも反対すれば,決議は不成立となる。つまり,常任理事国の5大国には強大な権限があるのである。これを「5大国の拒否権」という。
国際連合の活動の一つとして,国連平和維持活動(PKO)が行われている。これは正規の国連軍とは違い,戦争・紛争の発生に際してそのつど実施されている。国連平和石地活動は当事国の同意の下に派遣され,紛争地域の治安維持や停戦監視・選挙監視などを行っている。
国際連合の外側には,専門分野別に独立した,非常に多くの国際機構がある。これらは国際的責任を持ち,特に国連と協定を結んで連絡・協力をしている。例えば, 国際労働機関(ILO)2や 世界貿易機構(FAO)3などがある。その活動内容の一例として,1948年に設立された ( A )4の場合,「世界各国の国民の健康の増進をはかるために,調査や報告をする」ことを主要な目的として活動している。
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