第4課

【4】日本の人口と人口密度にほん の じんこう と じんこうみつど

*世界の人口は2011年現在で推計70億人である。世界で人口の多い国の第1位は中華人民共和国(ちゅうかじんみんきょうわこく)で2位はインド、3位はアメリカ合衆国と続く。日本の人口は2011年現在で推計約127,981,000人で世界第10位である。日本の人口密度は2005年現在で343人/ku、世界第5位である。

*日本の人口は、明治時代(めいじじだい)(1868〜1912)以後環境衛生や医学の向上などで人口増加を続け、現在では世界有数の長寿国(ちょうじゅこく)となっている。最近では大都市を中心に核家族化(かくかぞくか)1が進行。また、女性が一生の間に産む子供の数を表す合計特殊出生率(ごうけいとくしゅしゅっせいりつ)が1.4人を下回って少子化と65歳以上の老齢人口が15%をこえるなど高齢化が進行している、この結果、将来の高齢者福祉や年金制度(ねんきんせいど)が問題となっている。

都道府県別(とどうふけんべつ)人口・・・
1位東京都、2位神奈川県、3位大阪府の順で人口が多い。人口の少ない方では、順に鳥取県、
  島根県、高知県(2007年)。

都市に集中する人口と産業別人口
*三大都市圏(としけん)(東京・大阪・愛知)を中心に半径50qの地域に5000万人以上の人口が集中。住宅問題や交通渋滞、ごみ処理の問題など人口の過密による都市問題が生じている。
*農山漁村では、若い労働力不足、交通機関の減少、学校の廃校, 無医村など人口の減少による過疎が問題となっている。また、最近は大都市から出身地に戻って働くUターン現象2がおこっている。
*産業別人口では、1950年には第一次産業3が全体の50%近くを占めていたが、1960年代以降減少を続け, 今では第三次産業3が60%をこえている。


[問1] 次の記述で、間違っているものはどれですか。

(1)日本の人口が集中している北九州から南関東までの地帯を「太平洋
  ベルト」という。
(2)人口が減った村では、若い働き手の不足や産業が成り立たなくなる
  などの問題が起こっており、このような状態を「過疎(かそ)」という。
(3)都心部の人口が増えて、周辺部の人口が減る現象を「ドーナツ化
  現象」という。
(4)大都市に人口が集中すると、交通渋滞や住宅不足などの問題が発生
  する。

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